"お金の『基礎演習』"~20代FPが大阪から発信!20代のお金の教養講座~

大阪のファイナンシャルプランナー(AFP)、うえまっつんによるブログ。主に20代に向けた『お金の教養講座』『関西発!賢く暮らす知恵袋』を展開する傍ら、日々の暮らしを書いている。

セブン銀行でICカードのチャージができるらしい…でもそこじゃない!

お金の『基礎演習』

先日、Osaka Metro谷町線で見かけたこの広告。気になったので調べてみました…

Osaka Metro谷町線で見かけた広告

すると、「セブン銀行ATM」で交通系ICカードICOCAなど)のチャージができるようになったらしい。それを知らせる記事がこちら。

セブン銀行ATMで「Suica」や「PASMO」のチャージ可能に 10月から - ITmedia NEWS

ただ、大阪で暮らす筆者にとっては、あまり利便性を感じない。おそらく、多くの関西人が同じように考えるのではないかと思う。

関西人の習慣を踏まえて考察してみたいと思います。

 まずは解説

セブン銀行楽天EdyJR西日本をはじめとする鉄道会社10社が連携し、2018年10月15日から、「ICOCA」などの交通系電子マネーへのチャージ(積み増し)を、セブン銀行のATMで利用できるようになりました。

チャージできる電子マネーカードは、「Kitaca」「Suica」「PASMO」「TOICA」「manaca」「ICOCA」「SUGOCA」「nimoca」「はやかけん」「楽天Edy」の10種です。

PiTaPa派にはあんまり関係ない

これだけ読んで、「ほー、便利になったなあ」と思われる方もいるかもしれないですが、筆者はそうは思いません。というのも、通勤は阪急電車Osaka Mertoで、阪急三番街やasnas(アズナス)など、阪急系列の駅ナカ、駅チカ店をよく使います。

 そのため、定期券から普段のお出かけまで、基本的にはPiTaPaを使っています。PiTaPaを利用している方ならここで気づくはずです。そう、PiTaPa「ポストペイ(後払い)」方式を採用している、日本で唯一の交通系ICカードなので、チャージは不要です。また、PiTaPaでショッピング利用(これももちろん後払い)ができる店も多く、チャージ式の電子マネーはあまり使いません。

以前はJR西日本の電車に乗るため、ICOCAを併用していましたが、最近では、JR西日本エリアも後払いで乗車できるので、ほぼPiTaPa1枚で移動しています。

PiTaPaポストペイサービス │ ICOCA:JRおでかけネット

また、筆者のICOCAは、SMART ICOCAというクレジットカード連動型のもので、JR西日本の駅券売機でチャージをした方がお得なので、駅以外でのチャージ需要はほとんどありません。

関西人に受けるかなあ…

さて、関西の交通機関にはある特徴があります。

あるとき、インターネット上で話題になりました。

JR西日本の改札は、JR東日本よりも優しい」

irorio.jp

これは、JR東日本の自動改札機では、改札に入る時点で、初乗り運賃(ざっくり言うと

隣の駅までの運賃)分のチャージ残高が必要であるが、JR西日本ICOCAエリアでは1円以上のチャージ残高が必要であるというもの。

※ちなみに、先述のPiTaPaポストペイサービス導入に伴い、PiTaPaカードでは、残高0円でも入ることができる。

さらに、関西地区(少なくとも、京都・大阪・神戸の各市内中心部)では、バスは『後ろから載って、前から降りる(後払い)』ものが代表的になっています。

京都の市バスは後ろから乗る←画像は京都の市バス。中扉から乗車する

一方で、東京都心の都営バスなどは、『前から載って(先払い)、後ろから降りる』方式が主流になっています。

以上のことから、こう推測できます。

関西人は、「サービスを受ける前にお金を払う」ことがお嫌いなのでは、と。

おそらく、PiTaPaの仕組みも、こうした関西人のニーズにそって作られたのではないでしょうか。

bizmakoto.jp

この記事を読んでいただくと、関西人のモノの考え方がよくわかりますね。

セブンさん、そこちゃうねん

話を本題に戻しましょうか。

セブン銀行ATMで始まった、ICカードチャージサービスですが、「降りるときにチャージしたらええやん」スタイルのJR、私鉄だったり、そもそもPiTaPaでチャージが要らなかったり、あまりメリットが感じられません。

そこで、筆者が提案したいのは、

セブンイレブン店舗で「PiTaPa決済」ができるようになること!

みなさん、「コンビニ」といって連想するのは、「セブンイレブン」「ローソン」「ファミリーマート」を想像されるでしょうか。ほかには、「ミニストップ」などもありますが。

コンビニ業界でトップはもちろん「セブンイレブン」、次に「ローソン」「ファミリーマート」といった具合でしょうか。

この上位3ブランドのなかで「ローソン」「ファミリーマート」は、近畿地区の店舗でPiTaPa決済が利用できます。

セブンイレブンでは、阪急阪神系列の「Sポイント」がたまるようになったのですが、PiTaPaでの決済はできません。

阪急沿線で、阪急電車をよく使う筆者としては、「Sポイント」をためつつ、「PiTaPa」で決済することができれば、完璧なのになあ、と思います。

まとめ:深めてみるとおもしろい

今回、「セブン銀行ATMでチャージねえ、別に便利になるかはわからんなあ」と思ったことから、これまでの経験なんかを踏まえて、深掘りしてみました。

関西人ならではの、関西独自の文化のようなものがあり、東京とは違うんやなあ、というのに気づきました。静岡という、西とも東ともつかぬ領域から大阪へ出てきた人間としては、『関東と関西』を考察するのっておもしろいなあ、と思いました。

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