年末調整って、何を調整するの?その1
「年末調整」
4月から新社会人になった方は、もしかして初めて聞いた言葉かもしれません。
私は…知っておりました。学生時代にアルバイトを掛け持ちしていて、
ここら辺の処理がややこしかったので、独学で勉強しました。
年末調整?毎年よくわからず、なんとなくでこなしているあなた。
損しているかもしれませんよ…
まずは、基本
働いて、給料をもらう。
- 時給1000円で8時間働く:1000円×8時間=8000円
- 初任給21万円の職場で働く
こういった形で給料が設定されていますね。
しかし、実際に給料を受け取るときは、ここに書かれた金額全額は受け取れません。
初めて給料をもらったとき、「あれ?」と思うかもしれませんね。
実は、このときに給料から「所得税」が引かれています。
(実際は、給料を支払う人が、給料を受け取る人に代わって所得税を納めています)
ほかにも、給料から引かれるものがありますが、それはおいおい紹介します。
1年の締めくくりに、「年末調整」
このとき引かれる所得税額は、「この調子で働いたら1年間でこれくらいの収入になるだろう」という見積もりで算出されているので、1年の締めくくりに精算します。それが、年末調整なのです。
これを聞くと、「給料をもらうだけの私には関係ない」そう思うかもしれません。
でも、実はそうじゃないのです。知っておくとお得になる仕組みがあります。
書類をめんどくさがらずに書くと、ちょっとお得に?
年末調整では、会社からいくつかの書類の提出が求められます。
年末調整に関わりのある書類
- 「扶養控除等(異動)申告書」
- 「配偶者控除等申告書」
- 「保険料控除申告書」
これらの書類をめんどくさがらずに書くと、各種控除(※)が受けられて、ちょっとお得になるかもしれません。
次回から、年末調整で求められる書類と、それによって受けられる各種控除を、ちょっとずつ紹介していきます。
※各種控除:所得税は、収入(給料)から、いろいろな控除科目を差し引いたものに、税率をかけて税額を決定します。控除科目は生活に必要な費用、政策上の観点から決められています。